コンピュータ対羽生名人まである可能性
コンピュータ将棋、将棋ソフト、将棋プログラム、色々な言い方があるが、とにかく、人外の存在からの挑戦を受けたのは清水市代女流プロとなったわけだ。
情報処理学会の白鳥則郎氏と米長邦雄会長とのやりとりは茶番ではあるが、面白きものとしてやり過ごしていたのだが、肝心の人外の方の対戦相手が誰なのだろう?と探してみて、私は驚愕したのだった。
ネット検索にて私が発見したのは「挑戦状に関するFAQ」というページだった。まずはこのページを読んで欲しい。私は心底驚いた。
最初に驚いたのは以下の部分である。
Q: 対戦ソフトウェアは既に決まっているか
A: 合議アルゴリズムを用いる方針になっています。(中略)参加ソフトウェアの候補は、(略)GPS将棋、Bonanza、激指、YSS、TACOS、柿木将棋などです。(略)合議より単独が強ければ単独の可能性もあります。
名だたる将棋ソフトが並んでいる。そして合議制よりも強ければ単体とのことで、本格的に勝負に来ている印象だ。
次に驚いたのは以下のくだり。
対戦予定
Q: 今後の対戦予定は
A: 今回コンピュータが勝利を収めたとして、半年から1年ごとにプロ四段からトッププロ、最終的には名人か竜王と対戦を致します。具体的には、将棋連盟と相談しながら進めて行きます。
米長会長の日記でもここまでのことが書かれていただろうか?プロ四段からトッププロ、最終的には名人か竜王まで行うというのだ。これは下手をすれば、羽生名人がコンピュータと戦い、そして敗れる可能性まであるということだ。
人間界の将棋の可能性を押し広げた羽生善治名人が、そのメソッドを、エッセンスを、コンピュータに吸収され、そして敗れるということになれば、本当に大きなニュースとなろう。
ここまでの話を決断した将棋連盟には止ん事無き理由があるような気がしてならないのだが、真相はこれからわかっていくのかもしれない。
持ち時間などが分からないので何とも言えないが、条件によってはC2クラスぐらいまでは吹っ飛ばすであろう。今から対女流だけではなく、その後の対戦も楽しみで仕方ない。
恐らくは、米長邦雄会長のことだから、立派な興行に仕立て上げるのだろう。その企みを知りつつも、あえてそれに乗りたいと私は思う。
対コンピュータ戦の持ち時間に注目だが、恐らく興行を考えると1.5時間?2時間ぐらい、秒読みは1分となろう。その持ち時間であれば、早指しとは異なり、ある程度の実力以上のプロであれば、負けにくいと思われる。
15分1分や、1分30秒などでは、どのクラスでも10回やれば何度か、少なくとも1回は負けるのではないか。
今年の秋からコンピュータ将棋の本当の実力が分かることになるのだが、それにしても米長邦雄という人間の決断力、特にこのタイミングというのは絶妙だと思う。あと5年後であれば、既に人間を凌駕している可能性すらあるので、やるなら今しか無く、下手に権威を守らずに攻めの姿勢をみせるというところは大いに評価したい。
この結果が吉と出るか凶とでるかは分からないが。
個人的な予測としては「プロには勝てるが、C1からB2には上がれないレベル」ぐらいまではありえ、そこからのもう一段は、終盤力は別としてしばらく難しいのではないか?という気もしている。ただし終盤力が絶対に詰みを間違えないという意味で、通常のC1クラスのプロ棋士よりも強い。
言うなれば超「スーパーあつしくん」のようなものが(現在の)コンピュータ将棋である、ということになると私は見ているのだが。
アマトップクラスに迫る―コンピュータ将棋の進歩〈5〉
この今回の試みが終われば、コンピュータ将棋の進歩について続編が書かれるのではないだろうか。
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