竜王戦挑戦者は広瀬or深浦に。藤井聡太三連勝。王位戦第三局
角交換振り飛車にイビアナ…ということで 居飛車党ですが ちょっと久保さんを応援したいなあと昨日書きましたが、結局はイビアナの完勝でした。
先手の▲55銀とした手が疑問手だったのか、桂頭を狙われる動きからの後手の先攻が機敏でした。玉のコビンが開いた状態で、角筋を活かして先手の上ずった金銀を狙った展開となり、後手の広瀬さんが快勝となりました。
深浦さんと広瀬さんというと、王位戦でのタイトルマッチが思い出されますね。二人の対戦成績は深浦康市からみて4-10でダブルスコア以上。現在深浦さんが三連敗中です。気づけば広瀬さんはレーティングでほぼトップに上昇中でした。深浦さんもベテラン勢ではほぼ唯一、気を吐いているのですがレート差からいうと苦しいかもしれません。(広瀬さんからみて60%の勝率)。
深浦さんが後手番で雁木調ではなく横歩取りを用いる気がしますね。
2.順位戦C1、藤井聡太三連勝
藤井聡太さんは昨日は順位戦。久しぶりの先手番…というか振り駒じゃなくて決まってる手番です。手番が決まっているということで、対戦相手の西尾明さんは作戦をかなり考えてきたようにみえる△82歩でしたが、この手と玉の位置のバランスが悪いままに戦いとなり、後手がまとめにくい展開になりました。先手の藤井聡太さんが初見の相手の研究局面をきっちり咎めるような開戦で、長時間の持ち時間がある将棋ではやはり読みの深さがいきるなあと見ていて思いました。
中盤以降の構想力、最後の詰み手順、全体的にアマチュアがみるよりもずっと差があったのではないでしょうか。なんというか、読みの精度が末恐ろしいな…と思わせる中終盤でした。
しかし3連勝しても順位が悪いのと、上の順位で3連勝している人たちが四人もいるのでまだ五番手ですね…。ちなみに二番手が杉本昌隆師匠ですね笑
3. 王位戦第三局は菅井さんの意欲的な作戦。
後手番の居飛車、豊島棋聖は超速からの左美濃。これはアマチュア的には割と真似しやすい作戦だと思いますが、居飛車穴熊に組みにくいのが若干のデメリットかも。
後手の豊島棋聖はあえて相手に五筋の歩を交換させて手順に玉を囲っていき、菅井さんは相手に攻められることを覚悟して穴熊に構えました。夕方48手目を指す局面で豊島さんが長考しました。これは86銀と出るしか手がない中で、それを成立させるには…という苦心の手にも見えますがどうなるか?
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