2019年2月21日の将棋の感想。
昨日は飯島vs阿久津が阿久津さんの坂田流向かい飛車、黒沢vs高野が黒沢さんの向かい飛車アナグマに後手急戦、金井vs深浦が角換わり腰掛け銀の最新形という感じでした。
飯島阿久津戦は序盤から不穏な出だしで、後手が端歩を突き越して振り飛車にする展開を阿久津さんは結構やっていると思いますが、まさかの坂田流というw
それをみて糸谷さんが驚いていましたwww
モバイルを覗くと阪田流……(糸谷)
— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2019年2月21日
この将棋、序盤の終わりごろには既に後手が指しやすくなっていて、坂田流ありえんなーと思いました(良い意味で。
このレベルのプロでもこうなるならアマで作戦練ればかなり使えるんじゃない?っていう。私も後手番ではある展開になると大体とある振り飛車をやっているんですが、実戦的ではあるものの勝率があまりよくないので、今後はちょっと研究してみようかな?と思いました。
糸谷さんという異能な力強さゆえに成り立っているというよりは作戦としての優秀さがあるように感じたというか。
早々に終わっていたのが、黒沢高野戦。この先手の作戦はアマ同士だと大体アマが勝ちそうに思うんですが、高野さんがこれぞプロ!という指しまわしで圧勝していましたね。もともと対振り飛車には急戦を使う先生なので経験値が溜まっている印象を受けた手順でした。
アナグマを恐れないというのは一昔前は蛮勇に近いものでしたが、ソフトが強くなってみるとアナグマは実戦的だけど棋理としては…というのが今までも感触としてはあったものの、実際そうだよね、というのがわかってきた感じもあり、それゆえに居飛穴を怖がり過ぎない振り飛車党の生き残りがいたり、高野さんみたいに急戦派が自信を深めたりしているところはあるんじゃないかな?と思いました。
私は相穴熊とか見るのもやるのも嫌いなので良い傾向ですねw
金井深浦戦は研究家同士らしく最新形。棋王戦の第二局、渡辺広瀬の手順を踏襲しました。前例を離れたのがなんと76手目というw
そしてすぐあとの81手目48歩が敗着級の一手に見えました。この前の広瀬千田戦でも似たような味わいの角打ちがあっていきなりバサッと87にいる金と刺し違えてじっくりされてみると後手がやりやすい、みたいな将棋がありましたが(あれは本当に驚いた)、本局は恐ろしいほどあっという間にここから寄ってしまいました。投了図も大差。
簡単ですが、以上です。このぐらいだったらブログも更新できそうなので本業が超忙しすぎてバイトの方に任せっぱなしな状況ですが、今後も気が向いたら書きます。
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