藤井聡太七段のタイトル戦連勝はいつまで続く?(第61期王位戦第一局)
長年将棋観てる人なら分かると思うけど、今までとは別格に恐ろしく強くないですか?弱点の解消までの時間が短すぎた…。どうやって勝てばいいのか分からんレベルに強いのにあと十年強くなるんですよ?😇😇😇😇😇😇😇😇
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 2, 2020
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先手を得た藤井聡太七段。ただ木村一基王位は後手番を苦にするタイプではなく、相手の様子見という意味でも特に気にされていなかったのではないでしょうか。戦型も相手の得意、大エースである角換わり腰掛け銀を受けました。
少し序盤の駒組みで、また早繰り銀なのかな?と思わせるところもあったのですが、角換わり腰掛け銀に進みました。
木村一基王位は最近プロ棋戦では出てない後手の作戦方針を取りました。おそらく、想定していたのは過去の実戦譜である、先に▲75歩とついてくる将棋だったように思いますが、藤井聡太七段は研究だったのかその場で考えたのか、決めるだけ決めてから▲75歩と指しました。
随分と言葉は悪いですが図々しいというか、全部先手の言い分が通る展開に。
後手の木村一基王位としては相手の攻めを引っ張り込んで玉の広さを生かして自身の持ち味である玉捌きで耐えるつもりだったと思うのですが、封じ手の局面は守り駒が少なく大変だったかもしれません。取れると金をとらずに玉を逃げた局面では先手がいかに優位を拡大するか?という感じ。
ただ意外にも57手目に何を指すのか?は難しく藤井聡太七段も会見で途中少し難しくしたというようなニュアンスの発言がありました。とはいえ、この中盤の手順、安い駒を効率的に使っていくのは藤井聡太七段らしい指し回しではないでしょうか。
後手は一手の余裕があれば猛烈に反撃できるのですが先手はその余裕を与えず後手玉を追い込んでいきます。本局は結果的には藤井聡太七段が寄せを誤らずに寄せ切りましたが、木村一基王位のやってこい!という手に対して挑戦者であり二日制は初めての若武者がひるまずに最も激しい順に突っ込んでいったのはすごかったですね。
胆力というよりも読みに読んでの選択だったように思いますが。封じ手の局面、次の一手がほぼ絶対手だったので藤井聡太七段は一晩、先の変化を考えたはずです。木村王位も当然考えたでしょうし、と金を敢えて取らない手順はその中で見出したのかもしれません。
後手に何かの手段があったとしたら60手目あたりなのかもしれません、この局面がようやく後手に手番らしい手番が回ってきた印象があります。ただその先の手順はよくわからないので専門誌・紙の解説を待ちたいと思います。
次は木村王位の先手番。相掛かりでしょう。藤井聡太七段の敗戦においては初期は振り飛車、中期は横歩と相掛かりでの敗戦が多かったようにも思います。どのような対戦になるか今から楽しみです。
藤井聡太七段の先手番では角換わり系をメインに組み立ててくると思いますが、木村王位はなによりも豊島将之竜王名人の先手番角換わりを破って念願のタイトルを獲得しています。初戦で挑戦者の二日制での雰囲気もわかってきたと思いますし、相手が若いとはいえ連戦が続くのは二日目の遅い時間になればなるほど体力的にも厳しくなるでしょう。木村王位は節制や体力づくりにも努め、相手よりも対局スケジュールに余裕があります。
今回は作戦的にうまくいきませんでしたが、まだ先は長いのでまだこれからですね。
因みにタイトル戦におけるデビュー戦からの連勝記録は藤井猛九段の、竜王戦四連勝奪取、防衛戦三連勝の合計七連勝みたいです。
この記録に迫れる人がいるとすれば藤井聡太七段ぐらいでしょうね。
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