藤井聡太、三試合連続のノーヒット勝利(B2 vs橋本八段)
藤井聡太七段の指し回しみてると、1人だけ30分後の未来を覗ける人が指しているかのような安定感なんだよなー。
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 6, 2020
評価値の下振れがほとんど無いのね。。
今日の将棋は勝ち負けはさておき、45歩と仕掛けた時点で終わってるんだろうな。。。
後手の橋本八段も本気で読んでるっぽいけど一瞬の隙だった
例によって個人的な感想です。
ハッシー八段、中堅の実力者手厚い本格派、受けに強みあり…というのが私の印象です。後手番だったので三間飛車を期待していたのですが、序盤はお互いに様子見。
専門的にはよくわからないのですが、私レベルの話でいうと、後手が飛車先を突かない場合、34歩は絶対として、次につける歩は「44歩か54歩のどちらか一つ」だと思っています。54歩ならゴキゲン中飛車や矢倉模様、44歩なら三間飛車か四間飛車。あとは先手の飛車先が伸びてくるタイミングで雁木だったり向かい飛車の展開もどちらの歩を突いた場合もあると思います。
本譜は両方の歩を突いたので、中飛車にするとクラシカルな展開で現代将棋では相当勝ちにくい。他の筋の振り飛車では54歩が無駄手、ということで矢倉に進めたのですが序盤の早い段階で先手が200点以上はよくなっていた気がします。
最近の藤井聡太七段はたぶん200点以上の疑問手を指すことはほとんどないので、かなり先手が指しやすいというか水面下にある手順としては楽な道が多くなった印象です。
後手は早めに飛車先を交換するわけですが、これを怖がらないのも現代将棋の進化で、昔だと77角とか受けたりして反対に当たりがきつくなったりしていた気がします。後手は一歩持つのですがその手の間に先手は攻めの体勢を整えます。
私は早くも16手目で以下のような感想を残しています。
#ShogiLive #第79期順位戦B級2組2回戦 #藤井聡橋本 #16手 やはり左美濃。後手の飛車先交換はシカトして、角筋と桂馬でガンガン行く展開で楽勝、というのが将棋ウォーズ。プロの順位戦は知りませんw
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 6, 2020
ただ橋本八段もそれを知らずと進めていたわけではなく、桂馬跳ねてガンガン来られたらそれはそれで受け止める自信がある、あるいは受け止められる体勢を築く構想だったと思います。
ただ藤井聡太七段は機敏でした。後手が桂馬を跳ねてくる前提で銀を引いた手で早くも仕掛けます。将棋的にはこれで終わっていたかもしれません。この辺の手順はソフト活用している人たちには有名なものだったのか、或いはその場で考えたのかはわかりませんが、最近の序盤のシビアさを痛感した瞬間でした。
そこからはほぼ後手はノーチャンスだったと思います。ひとつ勉強になったのは歩の成り捨ての意味ですね。本譜を進めていくとわかりますが素晴らしい読みだったと思います。
これで藤井聡太七段は順位戦二連勝、今期の成績を12-1としました…。。。。つええ。。。
しかも相居飛車の対戦が続いているのにもかかわらず、3試合連続で一度も王手をかけられていません。。。
棋聖戦第二局、王位戦第一局、本局と3局連続でノー王手……。。。。
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 6, 2020
ちょっと恐ろしいぐらいに強いですね。今期中にレーティングをどこまで伸ばすか。おそらく単独の2千点は確実で、期末には二冠王以上になっていると私は思っています。おそらくは三冠王。
天才の考え方 藤井聡太とは何者か?
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Tag : 藤井聡太
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