藤井聡太の終盤は二度ある(第61期王位戦第二局木村一基王位戦)
#ShogiLive #第61期王位戦七番勝負第2局 #木村藤井聡 #61手 これ、木村一基王位のベストバウトのTOP3くらいに入る好局になるよね、このままゴール出来たら。後手の角を使わせない展開を選んだのが良かった気がする。
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 14, 2020
#ShogiLive #第61期王位戦七番勝負第2局 #木村藤井聡 #71手 こういうのは木村一基王位は逃さない雰囲気あるよねぇ。強い。タイトルホルダーだしタイトル登場回数だけで並べても現役上位だもんなぁ。
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 14, 2020
この前の棋聖戦、かなり時間を残していたはずの渡辺明棋聖が勝利したとき、13分しか残っていなかった。素人目にはわからない、数々の罠、危険を潜り抜けての勝利だった。あの早見えの渡辺明三冠が随分と慎重だなと思ったのを覚えている。
本局は藤井聡太の第二形態ともいうべき、不利になってからのギリギリの凌ぎと粘りが遺憾なく発揮された一局だった。
封じ手のある二日制、先手は木村一基王位。得意の相掛かり。読みの将棋である木村一基王位にとってはこれ以上ない舞台。序盤から中盤にかけては完璧だった。藤井聡太の特徴である角と桂馬を活用させない指し回しで、王位自身は歩得。後手は歩の代償に得られるはずの手得を費やし細かく飛車角を動かすが戦果は得られず先手優位に進む。
二日目の18時過ぎの時点では木村一基王位が勝利に近づいているように見えた。懸念点は先手玉の左側が壁であること。藤井聡太の桂馬と角を封じ、竜を活用させなかった代償だ。
駒得で手番が先手。ただし先手玉は壁形のまま。後手玉は竜の守りもあり広い。木村一基王位の残り時間は20分。5分費やして木村一基王位は勝負を決めにいった。前述した棋聖戦第三局では渡辺明棋聖は時間があった。しかし今回の木村一基王位は15分しか残っていない。
七時を少し過ぎたころ、先手の残り時間が後手よりも少なくなった。局面はまだ先手の木村一基王位が良い。しかし分かりやすい寄せがある局面までは長い道のり。先手が一手だけ攻めを緩めた瞬間、後手から攻防の香打ちが入った。しかしそれでもキャンセル待ちに近い攻めで先手がまだよい。この逃げた手では攻めを継続するのがよかったようだ。一旦攻めが止まったことで形勢差は少しだけ縮まった。とはいえまだ先手がかなり良い。評価値でいえば三桁ではなく四桁程度はよいはずの局面。
このあたりで木村一基王位の持ち時間は尽きた。一分将棋。一分で正しい手を指し続ける必要がある。まだ詰む詰まないの局面までは先が長すぎるなかでの秒読み。二日間戦っても結局勝負の行方が分からない中で秒読みになる将棋の恐ろしさ。
まだよかったはずの将棋がいつの間にか後手の攻めの厳しさが目立つようになり、後手玉は広さが生きる展開に。先手の大駒三枚の働きが封じられているため、後手玉を寄せるのが難しくなっていた。逆転で藤井聡太七段、二連勝。
あとで振り返ってみても、先手がどのように指せばよかったのかわからない難解な将棋だった。121手目では二択か三択ぐらいしか手が見えない。金をどこかに打つか香車を逃げる手。ただ金を打っても決まるわけではないので竜を逃げる手も普通に見える。しかし普通に見える手を指した先の展開は先手陣の左側が壁になっているため、秒読みで人間が指しこなせる局面ではなかった。今振り返って棋譜を見てそのように感じた。
藤井聡太との対戦は、ある意味ソフトとの対戦を思わせるものがある。評価値的には苦しくなっても決して諦めず、常に相手の最善手が必要な局面を提示する。本局は勝てば木村一基王位のこれまでの棋士人生で五本の指に入る名局になっていたと思う。ただ王位獲得した前期も連敗スタートからの奪取だった。次回以降の木村王位の反撃を期待したい。次は矢倉か早繰り銀を予想しておく。
これは…将棋イコール恐ろしすぎる…。だから俺はもう将棋を辞めて依田さんのなんとか流を習得したいんだよな…ってか強すぎる…。、。。
— 将棋観戦 (@shogiwatch) July 14, 2020
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